畳は日本人の暮らしに有用です


私たちの日本における住宅様式や環境は、大きな変革を迎えています。

元来日本の家といえば木造・和室で、壁は土塗り、床には、間仕切りにはふすまや障子が使われていました。

洋風の廊下やドア。見た目はスマートなのですが。ところが昨今では、コンクリートの建物が断然増えてきて、内装は洋風化の一途をたどっています。
畳はあってもフローリング化され、壁には合板やビニール・断熱材から成る化学物質を材料としたものが使用されています。

このような内装は一見スマートで清潔感があり機能的なのですが、気密性が高い住居空間となってしまいます。
気密性が高いとは室内の空気が密閉された状態のことを言います。
空気の流れが悪く、生活から出る一酸化炭素・二酸化炭素、壁や床の材料となっている化学物質等、有害物質の濃度が屋外よりも高くなります。
従ってこれら汚染物質を私たちの体内に取り込むケースも増え、健康を害し、「シックハウス症候群」にかかることも珍しくなくなってきました。

そんな折り、伝統的な和式での暮らしが見直されつつあります。

伝統的な畳・和室。日本の気候に適応しています。夏は高温多湿、冬は低温低湿。
日本独特のこの気候に、木、土、紙、畳等を素材とする和式建築は実に適応しています。
それぞれ「呼吸」をしているこれら天然素材のおかげで、室内の空気が四季に応じてうまい具合に入れ替わり、新鮮な空気が常に供給されます。

加えて畳には断熱効果空気浄化等いろいろな特徴があり、日本人の暮らしに潤いを与えてくれます。
い草の匂いがする畳の部屋に入るとなんとなく落ち着く、この感性は日本人のDNAに組み込まれているのでしょうか。
家を新築する際に「1室は和室を作りたいなあ・・・」と頭をよぎる人が多いと思います。

和洋折衷が得意な私たちは、畳の有用性を見直して、今の暮らしに積極的に取り入れていきましょう。

 
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